そのおばあちゃんの正体は

Posted by michikosayura on   0 comments

朝から久しぶりに母親も一緒に畑へ。
最近はもっぱら収穫後の作物の片づけです。
はっきり言って一番つまらない作業だけど、できるだけ手伝う時は一番つまらない作業を受け持つようにしてます。
嫌が応にも毎日作業に追われてる妹がちょっとでも気が軽くなればいいと思うし。
今日はナスをひたすら引っこ抜いた。
ナスは成長するとちょっとした低木と同じ程度にしっかりと枝も根も張るので、抜くのもほんと一苦労。

先週の金、土曜日と、今週の金曜日のお氣もち食堂に、あるおばあちゃんが続けて来てくださった。
住所は若葉だそうで、すぐご近所さん。
で、このおばあちゃん、取り皿に私でもとても食べきれない程のおかずを山盛りに取って来る。
そして帰り際に「お腹すいてたから食べきれると思ったけど、食べきれなかった。残った分を持って帰るね。」と言ってわたしにビニール袋をもらいに来るのだ。
最初はその言葉の通りに受け取ってたけど、2回、3回と重なると「これは確信犯では!?」と思うようになった。
ちらっと残ったおかずを見ると、大抵の人が一度に一枚取るであろうハンバーグを一度に3枚くらい取ってる。
それで、ビニール袋を渡す時に「食べ残しの無いようにお取りくださいね。持ち帰りは保健所から止められてますので。」とお伝えした。
すると「わかっとるわかっとる。食べきれると思ったけんね。」と開き直りとも取れる反応が返ってきた。
ぶっちゃけ「ムッカァ~!!」と来て、そのおばあちゃんが帰った後に残った常連さんに一部始終を話して愚痴ってしまった。
とは言えおばあちゃんはおばあちゃんなりに、持ち帰りのおかずの料金まで入れてくれてるはず、なので料金的なことはこの際問題は無い。
例えそれが50円であったとしても、それがおばあちゃんのお氣もちだからそれはそれでいいのだ。
(実際にこのおばあちゃんが来た日は必ず箱に10円玉が5枚入っている(笑))
でも、このような持ち帰りを許可することで、他の心無いお客さんが真似を始めたらたまったもんじゃないとも思った。
わざわざ食べに足を運んでくれたお客さんに行き渡らないのは困る。
・・・あとで冷静に考えたら、きっとそんなことは無いんだけど。すべてはちょうどよくなってるから。
このようなおばあちゃんが居る一方で、本当にあたたかくお氣もち食堂を応援してくださるたくさんのお客様がいる。
そこで既にバランスされているはずだ。

夜、ふとこのエピソードをフェイスブックに投稿してごらん、というメッセージが来た。
こんなことで目くじらを立てたセコい自分を晒すのは嫌だったけど、なんとなくそうしなくてはならない気がした。
そうしたら、思いのほかたくさんの人がこのおばあちゃんの行動に反応して、たくさんのコメントが返ってきた。
中には「コメント欄には書きづらかったので」とわざわざメッセージをくださった方も。
驚いたのは、このおばあちゃんの人物像の捉え方が実に千差万別だったこと。
「それはあんまりだわ!」とわたし同様憤る人もいれば、「きっと何か事情がおありのはず」と福祉的な視点から考える人、「今度わたしがおばあちゃんの分の恩を返します」と言ってくださった方もいた。
前夫と妹他たくさんの方の「ちゃんとみんなが快適に利用できるようなルール決めは必要」というごもっともなご意見もあった。
コメント数が50を超えたのを見て、「あー!このおばあちゃんの役目はこれだったか!」と思わず笑ってしまった。
おばあちゃんの行動はみんなの心を揺さぶった。
それはこのおばあちゃんの行動が「所有」や「与えることと受け取ること」や「損得」という、自我が一番反応するポイントを突いているからだ。
そう思うと、もうあのおばあちゃんがすっとぼけた神様にしか思えなかった(笑)
今年はたくさんの人がこのテーマを学ぼうとしているのを感じる。
奇跡講座にはこの価値観の大転換こそが苦しみの夢を終わらせる「最初のステップ」だと書かれている。
「所有するためには すべての者にすべてを与えなさい。
これは非常に予備的なステップであり、あなたが自分で踏み出さなければならない唯一のステップである。」
「このステップは葛藤を解決するよりもむしろ悪化させるかに見えるかもしれない。
それはあなたの知覚を逆転させ、上下を正していくプロセスの最初のステップだからである。」

お氣もち食堂は実験の場で、上手く行く行かないということ以上に、その試行錯誤を見てもらうのが大事なのだと思っている。
これまでの経済観念やギブ&テイクの既成概念を覆すこと、与えることと受け取ることの転換、そんな夢物語みたいな商売が本当に成り立つのか。
もし・・・もし成り立てば、
もし、「もっと手放しに人を信用しても誰も損をしない」ということが実証されれば、
これから一人二人とこういう理念からビジネスを始める人が増えてくるだろう。
その前には、誰かがその試行錯誤の道のりを見せる必要があると思ってます。
これからもかっこ悪いこともめいっぱいあるだろうけど、成功例を見せるだけがいいことでは決して無いと思うから。








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